税理士の選び方
あなたは会計事務所に何を期待されますか?
今あなたがおつきあいしている会計事務所はその期待に十分応えられていますか?
選び方の基本
<ポイント1>
あなたが依頼する仕事が会計事務所の業務内容に入っていなければ話になりません。
しかし、会計事務所が行う業務は多岐にわたりますので、ホームページや事務所案内に載っていないからと言ってあきらめる必要はありません。直接聞いてみることをおすすめします。
<ポイント2>
とにかく激安で依頼したいのか、それとも良心的な報酬体系のもとしっかりしたサービスを期待するのか、の選択があります。
激安の場合はその理由を明確にしないと後々トラブルのもとになるでしょう。
<ポイント3>
依頼者の相談を親身に受けとめ、常に良質なサービスを提供しようという熱い姿勢があるかないかによって依頼者が受ける満足度に大きな差が生じます。姿勢を知るためには、事務所から発信される様々な情報が参考になりますが、やはり税理士に直接会って話を聞くのが一番だと思います。
具体的なチェックポイント
チェックポイントを以下にまとめました。
① 自分の依頼内容と合致するか
② 説明がわかりやすいか
③ 業務メニューや報酬が事前に明示されているか
④ 依頼者の立場にたって親身に相談に応じてくれるか
⑤ 納税者側にたって税務署と折衝できるか
⑥ IT関連に強いか
⑦ どういう方法で税理士にコンタクトをとるか
⑧ 事務所の経営状況は良好か
⑨ 相性がいいか
それではひとつひとつご説明します。
1 自分の依頼内容と合致するか
税理士にも得意不得意の分野があります。各分野を事務所内の分業体制で行ったり、
外部ネットワークでカバーしたりいろいろ工夫をしてお客様のニーズにワンストップで応えようと努力する。
そういう顧客側に立った真摯な対応ができる税理士かどうか。
2 説明がわかりやすいか
とかく税務や会計の世界では一般になじみの薄い言葉が多く出てきます。
それらを経営者にもわかりやすく説明してくれる、また、そういう努力を惜しまない税理士かどうか。
この点は非常に重要です。これがないと、結局税理士まかせになり、自分の成長に役立たなくなってしまうのです。
3 業務メニューや報酬が事前に明示されているか
一般の人は会計事務所の具体的な仕事を意外と知らないものです。
その原因として、ひとつは各税理士によってそのカバーする周辺業務が少しずつちがうこと、
もうひとつはお客様によって要求される業務内容が異なりオーダーメイド的な仕事が多いということだと思われます。
しかし、資料請求しても、基準となる業務案内・報酬体系が出てこないようではお客様に対して分かりやすく説明するという姿勢に欠けるのではないでしょうか。
4 依頼者の立場にたって親身に相談に応じてくれるか
中小企業や個人の方々にとって、何かと顧問の税理士を頼りにしたいところです。
専門外の内容の相談であっても、親身に対応して解決策をいっしょに模索する、
あるいは税理士が持つネットワークを通じて詳しい人を紹介するなど弾力的な対応が会計事務所に求められるのではないでしょうか。
5 納税者側にたって税務署と折衝できるか
申告内容に特別問題がない場合でも、一般の人は「税務調査が入る」と思うだけで精神的に負担を感じます。
そんなとき、たよりになるのが会計事務所であり、税理士の本領を発揮する場だとも言えます。
にもかかわらず、税務署の指摘をろくに検討もせずに一緒になって納税者の過ちを責める税理士もいると聞きます。
6 IT関連に強いか
税理士業界は平均年齢が比較的高いこと、会計事務所専門の会計ソフトメーカーに頼り切りになってきたことなどから、意外とITについて弱い事務所が多いようです。インターネットを利用した技術発展もめざましいこれからの時代、パソコンを駆使できないような事務所では心もとない気がします。
7 どういう方法で税理士にコンタクトをとるか
コンタクトをとる方法は4つあります。
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知り合いや銀行からの紹介
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税理士紹介業者からの紹介
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ホームページで会計事務所を検索
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税理士が行うセミナーやその著書をもとに直接連絡をとる
この4つです。紹介の場合、紹介する側がその税理士を認めているので安心感がある一方、自分の思惑と違うときに断りにくくなる欠点があります。紹介業者は登録された事務所に対し依頼者を平等に紹介する必要があることから、依頼者側に立った紹介ができるかどうか疑問です。ホームページの検索やセミナーへの出席、著作などは、その情報に好感が持てれば、直接話を聞いて判断するのもひとつの方法です。
その場合は、一度は事務所を訪問して事務所内を見ておくことをおすすめします。
8 事務所の経営状況は良好か
税理士も事務所を経営する経営者です。自分の経営がうまくいっていない税理士に的確なアドバイスは期待できないのではないでしょうか。
9 相性がいいか
会計事務所側にどれだけ力があったとしても、性格や人間性などが自分と合わず、コミュニケーションが取りにくいのでは良い仕事は期待できません。会計事務所との付き合いは長くなるのが通常です。税理士との相性は重要です。
「税理士探し」に悩むことがあったら今すぐご連絡ください。
私どもを選択肢のひとつとしてお考えいただけると幸いです。